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「愛について語るときに我々の語ること」を読んで | レイモンド・カーヴァー著 村上春樹訳

こんにちは、ブログの中の人3です。

最近やっと、気になっていたあの本を手に取ることができました。

 

レイモンド・カーヴァー著・村上春樹 翻訳

「愛について語るときに我々の語ること」
原題:What We Talk About When We Talk About Love.

 

これは30年以上前にレイモンド・カーヴァーというアメリカの小説家が書いた短編集で、

1990年に村上春樹によって翻訳されたものです。

 

村上春樹といえば、毎年ノーベル文学賞の最有力候補に挙げられるほか、

今年2013年も「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を発売し、
驚異的なセールスを誇った、日本が世界に誇る小説家です。

 

そんな彼が惚れ込み、翻訳を担当した作品とはどんなものなのか。

ずっと気になっていました。

 

そしてやっと読むことができたのですが…

 

予想以上でした。

 

細やかな描写、雰囲気だけで情景を語るところなどは、

なんだか村上春樹の作品に似たものを感じました。

 

翻訳が村上春樹だから、と言ってしまえばそうなのですが、

おそらく作品本来の持ち味を変えるような翻訳はしないと信じているので…

 

非日常から始まる日常、そして日常に音もなく忍び寄る非日常。

 

登場人物たちは、あるいは頭を抱えながら、あるいは新たな希望を見出しながら、

物語となっている「瞬間」を過ぎ去っていく。

 

その瞬間だけをうまく切り取って手渡されたかのような短編集です。

 村上春樹自身もこのように語っています。

「僕はひとつひとつの作品を熟読して、日本語に差し替えながら、

ほかではちょっと見いだすことのできないそれらの温かみや、肌触りを、

いつもありありと実感することができた。」

 

その中でも私が好きな作品は「ガゼボ」です。

 

次回は「ガゼボ」について、

個人的ではありますがレビューを書かせていただきます。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

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