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蒼き狼(2)

蒼き狼(2)

今回も次回に引き続き「蒼き狼」について述べていこうと思う。

鉄木真は自分に反抗的な弟を、家族の秩序を守るため殺すことを決意した。

鉄木真は反抗的な弟を矢で射殺した。反抗的な弟は殺されるときに、モンゴルの血の流れていない奴に殺されたくない、と叫びながら死んでいった。

これもまた鉄木真の心の中に自分にモンゴルの血が流れていないかもしれない、と思わせる大きな出来事であった。


その後、鉄木真とその家族は様々な困難を乗り越えていくが、モンゴル族は散り散りになり、他の部族に生活のために属するモンゴル族も多かった。

鉄木真は狩猟の最中に、自身が子供の頃に会ったことのある、モンゴル族の男をみつけた。その男も鉄木真に気づいたが、見捨てていったこともあり、立ち去ろうとしたが鉄木真はその男を引き止めた。

その男に鉄木真は尋ねた。「俺はモンゴル族か?あるいはほかの部族の血が流れているのか?」と。その男は他部族の者が年老いていくと、体に様々な特徴が現れるから、それで判断すればよい、と答えた。ただ鉄木真がモンゴル族はどうなる?と尋ねたとき、その男はただ、「モンゴルは狼になる」とだけ答えた。

その日から鉄木真の生きる目的は自分がモンゴル族であることを証明することになった。すなわち「狼になる」ことである。

次回に続く。

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